ワンートゥーワンーマーケティング、すなわち企業が顧客の一人一人を事実ベースで把握し、一対一での対話を通じて関係を深めていき、場合によっては個別の仕様にしたがってカスタマイズした製品・サービスを提供するというマーケティング手法はすでに九〇年代前半にドン・ペパーズとマーサーロジャーズによって提唱されていますが(『ONEtoONEマーケティング』ダイヤモンド社)、eビジネスの発展に伴ってこのワンートウーワンーマーケティングの考え方が再び脚光を浴びてきています。eメールを用いた顧客との対話環境づくりや個々の顧客の購買履歴をもとにその顧客の趣味や嗜好に合った商品の提案を行う仕組みの導入などインターネットの持つ双方向性をフルに活用したワンートウーワンーマーケティング戦略のさまざまな打ち手がインターネット技術の進展に伴って日進月歩の勢いで発展しています。eビジネスの時代への移行とは、これまでの生産者起点の経済から消費者起点の経済への転換を意味するといわれます。