減点主義(叱責)を多用しすぎると、こどもはそれを避けることばかりに気が向いてしまい、学業という本質から遠ざかってしまうからです。叱責は、危険を予防したり、回避するなどの限定的な目的には有効な手段ですが、勉強に関してはつい叱りすぎてしまいます。「なぜこれができないんだ」「この前やったばかりじゃないか」「お前にこれ以上教えてもムダだ」です。しつけと同じように、勉強の面でも叱責を繰り返すと、こどもは「叱られないための勉強法」を身につけるハメになります。「ノルマ達成主義」です。指定された分量、指定された時間、指定されたやり方さえ守っていれば叱られないと思い、多少分からないことがあっても、ノルマの波に流されていくようになります。親に嫌われたくないから、期待に応えようと必死に頑張るのです。しかし指定されたものをこなせないことが分かると、こどもたちは巧妙な手口を考えます。その手口とは「自分ができる問題しか解かない」です。そうしないと親との絆を維持することができないと思い込んでしまうんですね。本来、学習には基本の上に応用問題があり、勉強は絶えず進化と深化を遂げていくはずなのですが、叱責が過ぎると学習する意味すら見失ってしまうのです。
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