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「あくどい」「法外」「傲慢」

ブランドのやり口はこんな言葉で形容されるが、ひどいと感じながらも呑むほかには道はない、と考えている点が、百貨店の凋落ぶりを端的に表していると思う。年々ブランド依存体質が強まっている百貨店だが、もともと「大家さん」的な要素が強い。自分たちで販売しているのは全体の三割程度に過ぎず、あとはメーカー・問屋任せだ。取引先に売場を作らせ、派遣販売員を送ってもらい、売れ残りは返品すればいい。そんなリスクの少ない商売にどっぷりと浸かっている。このままではいけないと自主編集売場を幾度となく立ち上げてはいるが、その中味は単に派遣店員に頼らず、自分たちの手で売るという程度。実際には、以前と変わらず、メーカー・問屋に依存していることが多い。だから、根本的な利益率の改善にはつながらず、何度も頓挫する。もちろん成功例もあるにはあるが、その数は極めて少ない。靴とバッグの業界誌『フットウェアプレス』の発行人である柏恒夫はこういう。「これまでの百貨店の体質を考えると、ブランド依存体質は不思議でも何でもない。こういった百貨店の体質をヴィトンをはじめ、ブランドはよく知っているのでしょう」そう、ブランドにすがるしかない百貨店の体質を、ブランドはよく熟知し交渉に臨んでいるのである。交渉において、相手の弱点をつくのは常道だ。だから、ブランドはプランドの力にすがらざるを得ない百貨店の足元を見て、百貨店にとっては不利極まりない条件を突きっけてくる。「そうはいっても、目先の数字を上げないとどうしようもない」百貨店関係者からこんな言葉を返されたこともあるが、目先の数字にこだわり、問題を先送りする姿勢が現状を招いたのだ。